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以下の文章は、私 櫻井秀年の考えを記したテキストです。
沢山の美術作品・芸術作品や文献などを観て・読んで・感じて・考え、また自分の人生を沢山の人達と関わり合いながら
生きてきた結果の思考です。 上手く伝えきれていない部分もあれば、考えが合わない人達も居るでしょう。
強い口調で断定的に記載している箇所も出てきますが、私には違う考えを攻撃するつもりはなく、
また、世の中には正解もありません。 あくまでも一意見として、
これを機会に絵画・美術・芸術、そして自分の人生を楽しんでいただければ、と思います。

新しい名称:Central core art (中核的な芸術・中核芸術)

 世の中には、芸術作品・美術作品 又はアート作品とも呼ばれる作品が多数存在している。私はその中でも “空間が表現されている絵画” に関心があり…

絵画・中核的な芸術について

 中核芸術とは、人間の可能性の追求。中核芸術とは、過去の美的高質の継承。中核芸術とは、美を表現するもの。中核芸術とは、人類の生きた証であり、…

中核的芸術の意義・必要性

 レッドダイヤモンドの指輪・・・2億円  高級車・・・数千万円  ポロックの絵画・・・260億円  宝飾品や車と比べても芸術作品は桁違いに値が張るが、…

西洋と日本の違い

 洋画が入ってくる明治維新より前の(古来よりの)日本画の空間性は、西洋絵画の空間とは基本的に違うと私は思っている…

アングルについて

 ドミニク・アングルは、一般的に色彩よりは形態 又は素描の画家と言われている。確かにその硬質なまでの輪郭や陰影を欠いた塗りなどが特徴的であり…

アングルについて2

 ドミニク・アングルの「グランド・オダリスク」は、現在でも椎骨が多いとか お尻が大きくてデッサンが狂ってるなどと批判されている。それどころか…

アングルからマティス、そしてニューマンへ

 ドミニク・アングルに「泉」という傑作がある。泉を擬人化した裸婦像の縦長の作品だが、その女神の肌理や身体をS字にした女性らしい姿勢に対して…

ドガについて

 画面を縦に分断する構造を有する絵画の制作者として、アングルとマティスの間にもう1人 エドガー・ドガが居る。ドガは尊敬するアングルの作品の構造の他にも…

ドガのマティスへの影響

 実際 エドガー・ドガには、一風変わった作品が多い。変わっているという表現が適切でないとしたら、斬新な構図や 規制に囚われずに彩色された絵が多いと思う。そしてその作品は…

ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」

 ヴィーナスの誕生と題する絵は多数あるが、サンドロ・ボッティチェリの作品は「中核的絵画芸術とは何か」を教えてくれる名画と思う…

マネ「笛を吹く少年」

 エドゥアール・マネの「笛を吹く少年」は、ディエゴ・ベラスケスや浮世絵に影響された作品と言われている。確かに私もそう思うが…

ゴッホとマティス  スティルとニューマン

 思うに、フィンセント・ファン・ゴッホ「葡萄園とオーヴェールの眺め」のような、矩形の中で空や庭など一つのモチーフが 一定以上の領域を占める作品で、ゴッホは…

デザインについて

 ルーブル美術館に、紀元前40世紀頃の山羊紋様の彩文土器が所蔵されている。山羊や水鳥・犬がデザイン化されて描かれた杯なのだが…

リアルとリアリティの違い

 ナディア・コマネチ 1976年モントリオール五輪での10点満点の体操の演技は、見る者をこの上なく感心させるが想像力は働かない。対して…

リアリティについて

 中核的な芸術作品とは現実を表現するモノであり、リアリティを体現させているのだが、作品がリアル(現実)なら良いという意味では…

写真について あれこれ

 ・「写真」というメディアは、”美を表現”する中核的な芸術には不向きと思われる。表現するべき現実の一部分を切り取って作品としているので…

本当の絵描き 尊敬する友人

 若い頃、私の考える中核的芸術絵画とは違うタイプの絵を描く女の子の友人が居た。何時でも何処でもスケッチブックを取り出しては描いていて…

ピカソについて

 中核的絵画芸術を一般の人達が正しく理解出来ていない背景には美術教育の問題もあるとは思うが、知名度バツグンな画家であるパブロ・ピカソが、晩年に…

街中に溢れるポスター

 それにしても、一般の人達の絵画芸術に対しての関心の無さといったら、本当に悲しくなる程だ。画家の名前も5人言えたら良い方で、本当に知られていないし…

デュシャンについて

 マルセル・デュシャンは、私にとっては左程興味も関心もない作家だが、その影響が現在まで続いているという意味では、重要な作家だとは認めている。そして…

ニューマンの絵画と芸術のイメージ

 バーネット・ニューマンの絵画は、一般の人達が現代美術と聞いてイメージする代表格のような作品だ。幾何学的な様相で何が表現されているのか分かりづらく…

ルイスについて

 御多分に洩れず、モーリス・ルイスの絵が好きだ。特にヴェールの作品が好きだ。よくこんな作品を創れたな~と関心する。ポロック同様にルイスも…

ルイスについて2

 ポロックやニューマン、ルイスの作品は、観る事に没入する事によって空間が感じ取れる作品だ。一見しただけでは感知出来ないような空間で…

過去を読む

 個人的好みだが、私は”固い絵”や”冷たくシャープな絵”が好きだ。アングルとドラクロワならアングル。バロックの中で言えばカラヴァッジォもしくは…

絵と音楽の比較

 絵と比べて、音楽はポピュラーだ。と言うよりも、音楽に比べると絵はマイナーと言った方がしっくりくる。何故そんなに違うのだろうとずっと考えていた。…

ポロックについて

 ジャクソン・ポロックは、芸術絵画の世界に複数 新しさを取り入れた。 ①制作する際の視点が支持体と正面から対峙しなかった事 ②絵筆を支持体に直接触れずに…

ニューマンについて

 ポロックの作品を無数の線が重なり合うミクロ的な様相とするなら、抽象表現主義のもう一方の雄 バーネット・ニューマンの作品はマクロ的様相…

絵の観かた

 美術館やギャラリーで絵を鑑賞している人を見るのは、絵を観るのとはまた別の楽しさがあって面白い。人それぞれ絵の観かたや距離が違っていて…

照明について

 絵を鑑賞する際の物理的距離について、作家が制作した時と同じ距離で観るのがベストだと先に記載したが、それは距離だけの話ではなく…

好きな映画と絵画の類似

 余りにもベタベタで言うのも恥ずかしいが、ジャン=リュック・ゴダールとアンドレイ・タルコフスキーの映画が好きだ。タルコフスキーはどれも好きだが…

等伯「松林図屏風」について

 長谷川等伯の東京国立博物館所蔵「松林図屏風」は、日本画の歴史の中でも三本指に入る名画と私は思っている。最小限の墨の濃淡のみで朝霧立ちこめる…

ベラスケス「ラス・メニーナス」

 有史以来数多の絵画が制作されてきたが、あらゆる意味で やはりこの作品に尽きるのだろう。 ディエゴ・ベラスケス「ラス・メニーナス」 同じ画家からも「絵画の神学」「芸術の原理」とまで呼ばれるこの作品は…

マティス「ノートルダムの眺め」

 それにしても、これ程までに不思議な絵があるだろうか? アンリ・マティス 1914年作「ノートルダムの眺め」 不思議と言うより、芸術の魔術とでも言いたくなる。徹底的に無駄を省き…

ピカソとブラック  分析的キュビスム

 分析的キュビスム時代のパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックの作品は、双方 似通っている。形態の解体と再構築を共同で追求していた為…

美術教育の問題点

 若い頃、美術館にピカソ展を観に行った時の話。会場には絵画教室の人達だろうか? お年寄り複数人が一緒に鑑賞していたのだが、あるお婆さんが…

とりとめのない話

 若い頃、気の合う友人達と酒を呑みながら「古今東西全ての絵の中から一枚選ぶとしたらどの絵か?」という、本当に他愛もない話をしては朝まで盛り上がった。…

エイク兄弟「神の子羊」

 フーベルトとヤンのファン・エイク兄弟「神の子羊」は、私に制作を再開するきっかを与えてくれた作品だ。表現したい内容が漠然としか把握出来ておらず悩んでいた頃…

素朴な疑問

 先日、美術館へカラーフィールドペインティングの企画展を観に行った。作品を観ていると、スタッフが他の鑑賞者と一緒に展示室を周り、作品の解説をしていたので…

北斎「凱風快晴」

 私は先のテキストで、長谷川等伯の「松林図屏風」を他の日本画とは空間の表現方法が違うと記載したが、葛飾北斎「凱風快晴」も同じように、他の浮世絵とは…

マティス「ダンスⅠ」「ダンスⅡ」

 アンリ・マティスは、ダンスと題する絵画を2点制作した。自分の作品の中に自分のダンスの絵の一部を描き込んだものもあれば、後年には壁画も制作…

絵画空間とは

 私はこのテキストの中で、絵画芸術にとって一番重要なのは空間だと何度も繰り返し書いてきた。作品が制作されたその当時において、新しい方法で空間が表現されて…

ニューマンについて2

 バーネット・ニューマンの作品は、同時代のポロックやロスコ同様に空間を体感させる作品だ。しかし私は、以前からニューマンだけ他の作家とは少し違うと感じている。…

サヴィニャック「GITANES(1954)」

 レイモン・サヴィニャックというフランスのポスター画家が居る。少し毒があり、エスプリの効いたフランスらしい洒落た作風の作家で…

セザンヌ「大きな松の木と赤い大地」

 私は先のテキスト(ゴッホとマティスの項)で、色面を振動させるのに成功したのはマティスと記載した。しかしマティスとは違う方法だが、セザンヌの画面も…

中世の平面作品について

 西洋美術の歴史において、中世の時代はキリスト教的に様々な制約があり、絵画は制作されなかった。代わりに、モザイク画やステンドグラス等で聖書の世界観を…

美術作品の価値基準

 先日パブロ・ピカソの「ゲルニカ」について、会社の同僚が「私には何が良いのか分からない。子供が描いたようにしか見えない」と言った。それを聞いた私は…

マネ「死せる闘牛士」(1864 or 1865年作)

 エドゥアール・マネに「死せる闘牛士」という傑作がある。横長の画面に闘牛士が描かれているが、闘牛士の他には布のムレタと剣のみである。男は闘いに敗れ…

マネとドガについて

 エドゥアール・マネとエドガー・ドガは、お互いに影響し合い同時代に活動した画家だ。しかし絵画の歴史的に見ると、マネは近代美術の父とまで呼ばれているが…

ドガの色彩について

 エドガー・ドガは、複数のテキストに記載したように斬新な構図の作品が多い。そしてマティスなど後続の作家がドガから構図を学び、新しい中核的芸術絵画を…

ドガによるニューマンへの影響

 先のテキストにも何度か記載したが、エドガー・ドガには縦に分断する構造の作品が多数ある。そしてその構造はマティスを経てバーネット・ニューマンへと…

鑑賞者の視点 美術か中核芸術か

 最近、絵画の見方を教えてくれる書籍を読んだ。その見方のポイントは、絵の中の主役・観る順路・バランス・色・要素の配分と多岐にわたり…

リキテンスタインについて

 ロイ・リキテンスタインは、ウォーホルと並びポップアートを代表する作家だ。物が大量に生産され・大量に消費される社会をテーマに制作したポップアートは…

アンリ・マティス「背中Ⅰ~Ⅳ」(彫刻作品)

 先日、マティス展を観に行った。その展覧会では、マティス作品に対しての再確認と新たな発見もあり、有意義な鑑賞だった。…

モンドリアンについて

 ピート・モンドリアンは1919年頃から、グリッド線に囲まれたスペースを赤や黄、青で彩色したコンポジションのシリーズ作品を、20年近くに亘り…

美術か中核芸術か 私の場合

 私は先のテキストに、絵画を鑑賞する場合 美術作品として観るか、又は中核的芸術作品として観るかによって見方が違うと記載した…

ルブリョフ「聖三位一体」

 美術の教科書に載っているような、美術史を語る上で外せない重要な作品という訳ではないし、作者の名前も余り知られてはいない。…

マティス「ニースの大きな室内」

 アンリ・マティスに「ニースの大きな室内」という作品がある。この作品はマティスの代表作という訳ではないし、意欲作という印象も…

マティス「肘掛け椅子の踊り子」

 私は先のテキストでマティスの「ニースの大きな室内」という作品に対し、魚眼レンズで撮影したような描き方と記載した。そして、この作品も同様に…

現実空間と絵画空間 見え方の違い

 今年のお盆に、新幹線で山形へ帰省した時の事。台風が接近している影響なのか、新幹線の窓から見える空は装いの違う雲が幾重も重なり、大気の境い目を沿うように…

ピカソ「アヴィニヨンの娘たち」

 パブロ・ピカソの「アヴィニヨンの娘たち」は、ピカソの代表作であるばかりか、20世紀絵画を代表する作品の一つとも言われている。キュビスムの発端となり…

学問としての芸術 その性質

 思うのだが、数ある学問の中で、こと芸術に関しては様々な解釈の仕方が受け入れられていると思う。芸術以外の学問には余り見られない現象で、私にとっての芸術…

芸術 自由だからこその規準

 私は先のテキストに、芸術は その性質上、様々な解釈が容認されている と記載した。芸術にとっての正解は一つではない為、各々の解釈が自由だ。しかし…

ダヴィッド「マラーの死」

 絵画において空間を感じさせるには、普通に考えれば対象を立体的に描くと考えるだろう。長さ・幅・厚みのある立体物を描くことで…

空間を表現する方法

 西洋絵画芸術の歴史を振り返り、過去に表現された空間の種類を考えると、大まかに以下2つに分類されるように思う。 A.キャンバスより奥の方へ…

写真が絵画に与えた影響

 写真が発明されたことが、絵画を大きく変えたのは事実だ。だが、写実的に描く必要がなくなったので絵画は不要になったなど、マイナスの影響ではない。…

ブランクーシについて

 先日、コンスタンティン・ブランクーシの展覧会を観に行った。ブランクーシの知名度は、世間一般に そこまで浸透してはいないように思えるが、…

レオナルドについて

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」は、超有名な絵だ。普通に教育を受けた人なら一度は目にしたことがあるだろうし、「モナ・リザ」という題名も聞き覚えがあると思う。作品といい題名といい…

正方形とシンメトリーについて

 芸術絵画において、支持体が正方形の作品は避けるべきであり、またシンメトリーなデザインの作品は非創造であると、若い頃 ある論評で読んだことがある (一語一句 正確に覚えているわけではないが…

ギャラリー巡り

 先日、銀座のギャラリーに絵を観に行った。お目当ての作家が居たわけではないので、どんな作家が展示しているかなど何も情報が無く観に行ったが、本当に久しぶりに、作家として魅力的な人に出会った。…

2次元のカフェ

 東京は新宿の新大久保に、2Dカフェというコーヒーショップがある。2次元の平面のような空間がコンセプトで、まるで漫画の世界に入ったような錯覚を覚える、インスタ映えするカフェらしい。…

再現ではなく表現

 そもそも芸術とは、美を表現している。では、その美とは何か と言うと、皆が生きている この現実世界のことだ。つまり芸術は現実世界を表現しているわけだが…

モネについて

 クロード・モネは印象派を代表する画家であり、世界的にも人気のある作家だ。「睡蓮」の連作が有名だが それ以外の作品も多く、日本でも大人気だと思う。今回は…

AIが作品を作ること について考察あれこれ

 大量のデータや美術作品をAIに学習させ、AIに作品を作らせることも普通になってきた。普段 目にしている広告のイラストやアニメの背景なども…

マティスの色彩について

 アンリ・マティスは、ピカソと並び20世紀を代表する画家だ。色彩の魔術師と謳われるように形態よりは色彩に寄っており、その作品は…

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