そもそも芸術とは、美を表現している。では、その美とは何か と言うと、皆が生きている この現実世界のことだ。つまり 芸術は現実世界を表現 しているわけだが、決して現実世界を再現しているわけではない。再現ではなく表現 しているのだが、どうやら この点が一般の人に理解されていないようだ。
絵で言えば、写真のように実物そっくりな作品は分かりやすいし人気だ。だが、そのような 再現率の高い写実的な技法も、美を表現する数ある技法の一つ にすぎない。例えば海は青いのが一般的だが、他の色で海を描いたとしても観る人に海を感じさせるなら、それは海を表現出来ていると言える。実物に添った色や形で描くだけではない。美しい海の青い色を再現するのも素晴らしいが、今までに無かった新しい独自の方法で表現することに芸術家は価値を見出し、日々実践している。
ある意味、画家のワガママで独りよがりなのだろう。一般的には写実的な作品が人気なのも分かるが、それだけではないことも理解して欲しいところだ。
2024年記
