ナディア・コマネチ 1976年モントリオール五輪での10点満点の体操の演技は、見る者をこの上なく感心させるが想像力は働かない。対してアンナ・パブロワ演じるバレエ「瀕死の白鳥」は、その身体の動きから白鳥を想わせる。 どちらがより優れているとか 良い悪いの話ではなく、競技である体操は 技術を見せている のに対し、舞踏であるバレエは 技術を通して表現している ことの違いであり、正にそれがリアルとリアリティの違いだと思う。
このテキストは芸術について記載している為 パブロワに肩入れしてしまいそうだが、個人的感想としてコマネチのモントリオール五輪での演技は、人間の身体能力を極限まで研ぎ澄ました究極の パーフェクトな演技だと思う。器械体操における人類のリアルな極であり記録ではないだろうか。
芸術でも競技でも同様に先達は素晴らしく、超えるのは容易ではない。
2021年 記
